楡の森の村
所在地と概要
ゴロネコ藩国を覆う楡の森の内部の各所に点在している、ゴロネコ藩国の一般的な村。それぞれの村は長老あるいは族長と呼ばれる長が治めている。
○草葺の丸太組の家
○草葺の丸太組の家の概要
概要
ゴロネコ藩国の一般的な住居、村の各所に存在する。楡の森を切り開き建築空間を確保し、楡の木を建材に大工が建築を行う。
○草葺の丸太組の家の構造
丸太小屋
家の本体は乾燥させた楡などの頑丈な木材を使用した丸太小屋。切込みを入れた丸太を切込み同士を噛み合わせて組まれている。
土間の床
床(と丸太の下は)は赤土を漆喰と混ぜて塗り固めた土間である。土間であるが屋内では靴を脱ぎ素足で過ごす。
草葺屋根
屋根は壁の上に木材で支柱を組み、その上に乾燥させた茅や藁を葺いた草葺屋根である。雨が多い国なので雨はけをよくするために屋根の形状は四方に傾斜を持っている(寄棟)。
ドアと窓
出入り口と採光のためにドアと窓が開けられている。出入口の位置は採光を重視して決められる。ドアやガラス窓はなく、必要に応じて杭から垂れ布を吊ってドアやカーテンの代わりにする。
森になじむ家
森国人の文化として、家は一見して森の一部のように見える事が好まれる。
周囲の森の環境に合わせ、丸太部分は木の色そのままに、草葺屋根は染料で表面が森の木の葉を模した緑に染色されている場合がある。
(使用する染料は藍等の青色染料とクチナシ等の黄色染料を合成したもの)
○草葺の丸太組の家の家具
家具
漆喰の床の上に木製の椅子、机、寝台、本棚や収納棚等が据え付けられる、壁には衣類等を吊るす杭があったりする。
照明としては油皿(オリーブ、菜種、胡麻等の油かすを使用する)があるが、暗くなったら寝るので使われないと言う家も多い。
寝台
木製の寝台には藁が敷かれその上に敷布がかけられ、加えて掛け布(ゴロネコ藩国は気温が高いため簡素な物である。
おなかを冷やさないように、おなかだけ掛けたりもする)や枕(藁を布で覆った物)がある場合もある。
○草葺の丸太組の家のトイレ
概要
トイレは家から少し離れた場所に穴を掘り穴で用を足す。
穴の中に消臭のためのもみ殻を入れている。手と局部を清めるための水桶がおかれている。
設置も撤去も穴を掘るのと埋めるのが主で簡易なため、定期的に場所は移動する。
簡易的な個室
穴の周囲は四方に木の柱が立てられ、上に通したロープから布が四方に垂らされて簡易な個室をなしている。
穴の前には手で掴んでバランスを取るための木の杭が埋められている。
○草葺の丸太組の家の台所
台所と食卓
台所と食卓は庭の東屋のようなスペース(雨避けに四方の柱の上に草葺の屋根だけがある)に置かれている。
調理用のかまど(前部と上部に穴の開いた粘土のドーム、あるいは3つの石の台)があり、火事避けのため母屋からは少し離れている。
調理道具
煮炊きを行うのは土鍋、あるいは青銅か鉄製の鍋である。他には料理用の鉄の小刀で食材の解体や細断を行う。
また調理中に食材を混ぜたり、完成後に取り分けるために木製の箸や匙も使用される。
食器と食事
食事は木製の食卓と椅子に着いて取る。各自が木製のお椀に料理をよそり、素手あるいは木の箸を用いて食す。汁物については木の匙を用いる。
○楡の森の村の一般的な食事
小麦粉
畑で取れた麦は棒で叩いて脱穀(茎から実を落とす)し木製の水車の力を利用して籾すり(もみ殻を外す)および製粉(ひき潰す)が行われる。
主にパンにして食される。
発酵パン
パンは小麦粉と水と砂糖をに麦粥を発酵させて作る種を用いて発酵させて膨らませてから、かまどで焼く発酵パンが主食として用いられる。
焼き肉、干し肉、ハーブ、チーズや果物のジャム等色々な物と組み合わせて食される。
未発酵パン
小麦粉と水を捏ね薄く延ばしてかまどで焼く未発酵パン(ピタ等に近い)も発酵パンと並んで主食として食されてる。
発酵パンと同じく、焼き肉、干し肉、ハーブ、チーズや果物のジャム等色々な物と組み合わせて食される。
肉類
森での狩りで捕獲された野豚(猪)、鹿、うさぎ、鳥の肉が食される。
当日食べなかった分は、保存食として塩やスパイスを強めに効かせて、保存される。燻製される場合もある。
魚介類の干物
魚やイカ、海藻を塩漬けにして、天日で干して保存食としたもの、海辺の村であれば入手が容易だが、内陸の村の場合は交易で手に入れるか、川魚を使用する。
焼くかあるいは、他の食材と共に煮物にしたり、スープにしたりして食される。
生乳とチーズ
主にヤギと牛の乳が用いられる、子牛や子ヤギに与えて余った分を使わせてもらう。
生でそのまま飲むほか、チーズ(製法は果物酢を混ぜて水分と分離させ、塩を塗り冷暗所で熟成させる等)として保存食にもされる。
チーズはパンと共に食される事が多い。
串焼
塩やスパイス、ハーブで味付けされた肉を、木製の串に刺して直火やかまどで焼かれる。
野菜や無毒のきのこ等も一緒に串に刺して焼かれる事もある。
スープと煮もの
肉と干し肉、魚介類や魚介類の干物を煮て味のベースとして、畑の各種野菜やきのこと共に煮られる。
塩やハーブ、スパイスで味が調えられる。汁が多いスープとする場合も、汁が少なめの煮物とする場合もある。
○楡の森の村の家族について
家族構成
夫婦と子供は一つの家に住む、子供が成長すると近くに小屋を建てるが、独立と言うよりは個室に近い感覚である。
複数の家にまたがる家族
親子や親夫婦、子夫婦などは近くにそれぞれの小屋を建て、屋外台所やトイレは共用とする場合がある。
この場合は同世帯であり母屋と離れのようなイメージである(この場合はどれが母屋と言った区別はない)
人以外の家族について
にゃんにゃん共和国民として猫や猫士も家族として一緒に住んでいる場合も多い。
他に乳目的でヤギや牛、労働力目的で牛や馬を飼育している場合も多い。
掃除、洗濯等
衣類や布類の洗濯は水場で桶に水を汲み、その中で足踏みして汚れを落とす。洗剤として灰を入れる場合もある。
洗った後は二本の木の棒の間に通した縄に吊って乾かした。
○楡の森の村人の仕事について
村民の仕事について
畑と果樹園での農業、狩猟と採取での肉や野草、キノコなどの森の恵みの確保、漁(川、海辺の村の場合は海も)での魚貝類など、食料の確保がメインの仕事です。
木工工房や鍛冶工房等、各種の工房での物作りも盛んです。また商店や喫茶店などの店もあります。
(流用)○楡の森の村の食料施設
(流用)畑 果樹園
○楡の森の村の工房施設
工房について
各種工房は1つの村に全てが揃っている訳ではなく、1個から数個だけ存在します。ない物は他の村との交易で手に入れます。
(流用)各種工房
(流用)○楡の森の村の店舗
(流用)各種店舗
○楡の森の村の長について
長老
村の長は長老や族長とも呼ばれ、村人と他の村を含む長老達から指導者として認められた者が務める。
ゴロネコ藩国の藩王の代理である摂政YOTは長老達に深い敬意と信頼を持っており、騎士として任命した上で強い自治権を認めている。
長老の活動について
村内の懸案事項を村民との会議で協議して解決方法を決める。
また複数の村にまたがる懸案事項をそれぞれの村の長老同士で会議を行い解決方法を協議する。
○ゴロネコ藩国の村の自治組織について
自治組織について
長老を中心とした自治組織が存在し、白魔法使いとマジカルポリスが所属している。
自治組織あるいは藩国からの伝達事項は自治組織によって村の中央の立て札に布告される。
医療と汚染の監視、除去
自治組織に所属する白魔法使いは水場、食糧、森に汚染がないか監視し、汚染があれば浄化を行う。
また病人や怪我人の治療も白魔法使いが行う。
自警、治安維持組織
マジカルポリスは自治組織に所属し、騎士である長老の臣下として、村の治安維持に努める、また自警団としても活動する。
教育
長老とその側近である古老達は子供達への教育(読み書きや伝承等)を担当している。
世界に悪影響を与えないように強力な魔法を禁じる白魔法の精神なども伝えられる。
長老達による教育以外では国立の白魔法学校に通い(あるいは白魔法学校の寮に住み)教育を受ける者もいる。
牛車と馬車
村の自治組織は牛車と馬車を多く保有している。普段は主に物資の輸送や病人や観光客などの輸送に用いる。
村に戦火や災害などの危険が迫った際には村ごと避難を行うが、その際に体力のない者や水、食料を輸送するのに使用される。
避難の際には普段は農耕等に従事する牛馬も動員される。
(流用)牛車と馬車
手紙について
牛車での物品の輸送には手紙のやり取りも含まれている。手紙は一旦自治組織に集積され、
各村人は自治組織の事務所に手紙を受け取りに行く、手紙の発送も自治組織に申告する。
○楡の森の村の設備について
水場
水場は村の自治組織が管理する。水場の数は村の規模に応じて複数個所存在する。
水の確保方法としては、湧き水を使う、川から土を掘った水路で水を引き込む、井戸を掘る、
雨水を溜めるの四系統があり、村の立地等によってそれぞれにあう方法を複数選択する。
雨が多い国のため湧き水を始め水源は豊富。
井戸の場合は木の囲いがしてあり、木製の桶をロープで吊っている。
水質は白魔法使いが管理しており、汚染や危険がある場合は魔法で浄化する。
飲用、調理、洗濯等に幅広く利用される。
村内部の道
村の各家が森の中に点在している形で各家や水場や仕事場は未舗装の林道で繋がっている。
水が流れてるような場所は橋替わりに木板がおかれていたり、急傾斜であれば、土か石の簡易的な階段や手摺代わりのロープ等が設置されていたりはする。
道と言っても人や牛馬の歩行に支障のない程度まで草や樹の枝が刈られていて、倒木等あれば除去するという程度のレベルである。
交通量の多い道であれば踏み固められた結果、より道らしくなっている。
村外と繋がる主要道
村の中心や主要部から他の村に繋がる主要道は馬車や牛車が通れるレベルで整備されている。
基本1車線だが、所々車同士のですれ違いのためのスペースが設けられている。
照明
夜間は村内の主要部では、木炭あるいは薪を燃料とするかがり火が焚かれる。
十分な照明ではないので夜間に出歩く場合は松明を持つことが多い。
屋内の照明としては油皿(オリーブ、菜種、胡麻等の油かすを使用する)がある。
広場
水場の周りは広場になっており、村民の交流の場となっている。
笛、弦楽器、太鼓による民族音楽の演奏が行われたり、音楽に併せて踊りが踊られたりもする。
猫神の祠
村には猫神を祭る祠があり。訪れた村人は猫神に豊作や子宝等の祈願(猫が多産な事からから転じて豊穣の加護がある)を行ったり。
心を落ち着け、整理するために祈りの時間を過ごすものもいる。
- YOT@ゴロネコ藩国
- 2017/08/29 (Tue) 00:51:05